2013年12月13日

TokyoSuperStarAwards2013

今年で4回目となる“LGBT カルチャーにスポットを当て、人種やバッググラウンドの違いを乗り越え、社会とLGBTの 架け橋となったスーパースターを讃える”Tokyo SuperStar Awards2013に今年も行ってきました。

tssa2013.JPG

毎年のことながら、私ここにいて良いのかしら・・・という会場に漂うゴージャス感が。
2013年の受賞者・団体はTSSA2013REORTを見て頂くとして、日本で誰もが知る有名人や世界のスーパースターが、実際に会場には来られなくともビデオメッセージを寄せてくれたりするのがすごいですね(今年はメディア賞の爆笑問題など)。

海外賞を受賞した、『プリズン・ブレイク』で知られるウェントワース・ミラーからのメッセージもあり、MCの東小雪さんが朗読しました。彼も若いころは自殺を考えたことがあるそうです。
俳優として世界的に成功した後のカムアウトは、彼にとってどれだけ大きな決断だったか。カムアウトする必要なんてないじゃないかと言う人もいたことでしょう。それでもロシアの同性愛プロパガンダ禁止法を理由に同国映画祭への出席拒否をきっかけとした彼のカムアウトは、同じように悩む世界の若者をどれだけ勇気づけたかわかりませんよね。レディー・ガガなど支持者の言葉も大切ですが、当事者の声というのはまた別の重さがあると思います。
その意味で、授賞式の前に講演されたEYの最高責任者ベス・ブルックさんの当事者としての話は胸を打ちました。彼女はカムアウトする前にLGBTの少年少女の自殺防止を訴えるキャンペーンのオファーが来たとき、自分自身がカムアウトをするかどうか悩んだそうです。TSSAにはパートナーの女性も同行していました。

本当なら大きな決断のいることではなく、もちろん自殺を考えるようなことでもない世の中であることが理想です。しかし残念ながら今はそうではない。そんな中、カムアウトをしたスーパースターを盛大に称賛するイベントは、彼らにとっても大きな心の支えになるのではないでしょうか。

いつか表彰されるようなことではない、何でもないこととなる世の中になりますように。
マイノリティであることで悲しい思いをする子供がいなくなりますように。

もう1つ、TSSAの1番すごいところは収益金のすべてを寄付していることだと思います。
今年はクラウドファンディングという形をとって、子供たちの支援をしています。

★「未来を担う子どもたちを支援する」クラウドファンディングプロジェクト
https://readyfor.jp/projects/TSSA2013
2013年12月16日(月)まで

寄付先の1つである劇団の被災地の子どもたちもステージに立っていました。
TSSAは子どもから大人まで真面目に楽しめるイベントだと思います。
私もいつか親を連れて行ければと思います。

★過去3回のTSSA日記
・2010年12月06日 都庁で開催『LGBTアワード』
・2011年12月10日 Tokyo SuperStar Awards 2011
・2012年12月03日 Tokyo SuperStar Awards 2012 感想
posted by bianca at 07:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
at 2013年12月17日 18:42
すっかり大人になった今はカミングアウトやセクシュアリティについて悩むことが少なくなりましたなぁ。
でも若い頃にはそれなりにウダウダと悩んだりしたりもしましたなぁ(遠い目
経験を積む前に、背中を押してくれたり、心を支えてくれる目に見える存在がいるってことは大きなことですな!

汝、恐れることなかれ
bianca at 2014年01月15日 21:34
悦さん
すっかり年を跨いでのレスですみませんです(土下座)。
大人になった今、確かに私や周りの多くはカミングアウトやセクシュアリティについて悩む時期を超えたり、特に言わなくても世間と折り合いをつけて生活できたりするようになりましたね。けれど、まだ日本では同性婚もできず見えないものとされているところもあるので、LGBTに留まらず他の問題も含めた視点で少しずつ社会が平等で良い方向にいくにはどうしたらいいのか、自分に何ができるのか考え始めた2014年でございます。
汝、恐れることなかれ
私もこの言葉を胸に今年も進みたいと思います。悦さんにはいつも背中を押してくれたり、心を支えてもらったりして感謝しています。
こんな遅くなったレスで言うのもなんですが!
今年もよろしくお願いいたします。
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