2010年06月03日

こんにちは赤ちゃん

とうとう生んでしまいました。
私達の愛の結晶です。

baby2.jpg

というのは得意な妄想でして、私の手にちょっと無理やりな感じで抱かれているこの可愛らしいベイビーは、カナダで同性婚のサポートをするHappy Day Weddingsのあきさん、こんさんのベイビーです。
私達が挙式した昨年7月にはあきさんのおなかの中にいた赤ちゃん。
こんなに元気に生まれてきました。
抱いていると母性らしきものがニョキニョキ芽生えるので不思議ですね。

この日は、あきさんこんさんの他にも「クィア家族」がたくさん来ていて、子供を連れたカップルも多く、とても賑やかで楽しくて。
この日本でも、色んなタイプの「家族」が幸せに生活をしていることを知りました。


* * * *

新しい命が誕生する一方で、同じ時期にこの世からお別れをする命もある。それは自然なことで、誰にでも平等に必ず訪れることなのだけど。
生命のスタートは周りを喜びで溢れさせ、終わりは悲しみで満たしてしまう。

先日、前の会社で私が慕っていた、大好きな同僚の奥様が亡くなりました。
その同僚は、徹夜明けで社員皆がピリピリしていても絶対に苛立ちを見せない人。いつも率先して手を貸すだけでなく、周りを笑わせようとしてくれる人でした。

男でも女でも「素敵だなぁ」と思う人のパートナーは必ず素敵な人、という鉄則。
オーストラリア人の彼の恋人は、明るくてチャーミングな韓国人の女性でした。日本で出会った彼らの共通語は日本語。2人ともネイティブではないから間違ったままに話して、2人だけの独特な言語が出来上がってるんだ、と笑っていました。

とにかく仲が良くて、会ったときはいつも笑い転げていた2人。

でも、結婚する直前に彼女の病気が発覚して、結婚後はほとんど闘病生活だったと思います。
昨年彼が私達の結婚式に来てくれたとき、来られなかった彼女の話をとてもうれしそうにしていました。
献身的に看病を続ける彼に
「彼女はあなたと出会えて本当に良かったよね。幸せな奥様だと思う」
と私が言うと、
「彼女がいて、もっと幸せなのは僕のほうだよ」
ときっぱり言い切った彼の言葉が忘れられません。

今、彼にどんな言葉をかけて良いか全くわかりません。
愛する人にもう触れることができないこと、声が聞けないこと、それはどんな世界なのか、今の私には想像を絶します。

私はずっとこの記事(同じ日に他界した仲良し夫婦、夫の死から3時間後に妻も亡くなる。)のように、最期も一緒ならばどんなに幸せだろうかと思っていました。
でも、彼女を愛してるのは私だけではない。私を大切にしてくれているのも彼女だけではない。
親も友人も同僚もいる。
そして、もし私達に子供ができたら、その子のためにも生きていて欲しい。

愛する人が健康で生きていてくれるだけで、こんなに幸せなことはないのだと、改めて思います。



posted by bianca at 00:22 | Comment(4) | TrackBack(0) | 同性婚
この記事へのコメント
たくぼお at 2010年06月03日 01:06
素敵な書き込みに思わずコメです^^;

生も死もそれだけは誰にも平等で
だからこそ人って愛すべき存在なのだと
今の職場に来てつくづく思います。

家族でも恋人でも友人でも
愛すべき人が居るってことが
単純にシアワセなんだな〜
って読んで実感しました^^

オフタリには負けますけど(笑)
etsu at 2010年06月06日 21:51
ちびっこの独特な匂いと無垢な笑顔と泣き顔は誰をも幸せにしますね
お豆ちゃん♪すくすく健やかに育って下さい^^

どんな人に出逢って、寄り添って生きていくかによって、いろんな道がありますね。

>愛する人が健康で生きていてくれるだけで・・
そうですね。うん。これ以上の幸せはないのかもしれないですね。
たとえ、自分が存在しなくとも。。
Oser at 2010年06月07日 08:58
Wow. いきなり家族写真でビックリしました。
でも、それとなく本当の家族写真に見えるね。笑

恋人を失ったお友達にどんな言葉かけて良いのか分からない気持ち、よく分かります。
私も友人が亡くなった時、友人の恋人に何と言って良いのか悩み、結局何も言えなかった。

本当、健康であることが一番だと思います。
病気になる事は極力避けたいけど、時に避けて通れない時もあったり。

パーキンソン病であるマイケル・J・フォックスが、彼の闘病生活について語った本『Lucky Man』で、彼の言葉が印象的で何となく覚えています。
「病気になって本当にラッキーだった。病気になった事で、今まで気付かなかった家族の愛情をより深く感じる事が出来た。自分の人生について、仕事についてもっと深く考えるチャンスを与えられた事に感謝している」とかいう内容だったと思います。

biancaさんのお友達、他のカップルに比べて一緒に過ごした時間は短かったかも知れないけど、彼の献身的な看病生活で、他の多くのカップルよりも、深い愛に満ちた結婚生活を過ごされたのだろうなあと思います。

bianca at 2010年06月10日 02:03
>たくぼおさん
たくぼおさんやめめちゃんのように人の命に関わる仕事をされている人は、やっぱりすごいなと改めて思います。
私は、そこにその人が存在してくれているというだけでこんなにありがたいことだということを時に忘れてしまって、くだらないことで喧嘩してしまったりするから。
普段忘れがちな生と死について、もっと意識的になって、その存在のありがたさを大切にしたいと思います。

>etsuさん
そうそう、お豆ちゃんです。さすが。あちらでは元気なお顔も見られますね、まさにあのままの可愛いベイビーでしたよ。
「たとえ自分が存在しなくとも」って、ものすごくetsuさんらしい言葉だと思いました。説得力がある。etsuさんの恋愛のお話は本当に圧倒されました。そこまで相手のことを考え、行動できる人がいるんだと。すごいことですよ。

>Oser嬢
あっ書き込みしてくれた。良かった。
マイケル・J・フォックスの言葉、ありがとう。そうですね、その状況にならないと見えてないことはたくさんあると思います。そうしたときに、『Lucky Man』のように思えるようでいたいですね。ラッキー姫と誰かが言ってくれているように。
シュリーちゃんの恋人が「人生は長さじゃない、どう生きるか」と言っていたのを思い出しました。
「僕の方が幸せだ」と言った私の友人は、多分そんな風に考えられたのだと思いたいです。
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