2008年11月03日

女性同士の恋愛小説『回転する熱帯』


回転する熱帯回転する熱帯
望月飛鳥

ランダムハウス講談社 2007-11-22


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ユンは私の胸を触りながら、
「ヒロ、オンナノヒト、ハジメテ?」
と甘い声で訊いてきた。
「初めてだよ。ユンは?」
「ワタシモ、ハジメテ・・・・・・」


帯を読んで、なかなかウフフ〜ンなレズビアン官能小説を予想してしまいましたが。
読みはじめはサラサラとしていて、海外滞在記を読んでいるかのような軽い感触。
ベトナムの人や文化、気候や食べ物の様子が淡々と描かれ、その風景がドキュメンタリー番組を見ているように目に浮かぶ。
物語として加速するのは後半で、盛り上がりの絶頂でクライマックスを迎える。
不思議な読後感。
先に読み終えたドSは「後半オチがわかった」とちょっと得意げ?だったが、私としてはストーリー展開よりも、ベトナム人女性ユンと恋に落ちる主人公の日本人女性ヒロの心の揺れやその感覚がとても興味深かった。
肉体的には完全にバイセクシュアルと定義できるヒロ。
男性とのセックスも楽しむが、

彼のペニスをヴァギナに入れることには抵抗を感じないのに、彼とのマウストゥーマウスのキスには抵抗を感じる。ユンの唇のほうが、おいしくて好ましいと思ってしまう。


という感覚は面白いなと思った。
ユンもヒロもレズビアンという自認があるわけではなく、元々は男性とつきあってきた。
それがお互い惹かれあって恋に落ちたとき、男性との関係や結婚のことなど、2人を取り巻く環境の中で、2人がどのように進展していくのか。
ベトナムの濃厚な空気の中で繰り広げられる、2人のバイセクシュアル?女性のこの物語は、ランダムハウス講談社「第一回新人賞受賞作」ということで、日米同時デビューとのこと。

英語ではどんな風に表現されてるんだろう?とか、日本人が書いたこの小説にアメリカ人はどんな感想を抱くんだろう?とか色々と思うことがありますが、とりあえず日本のレズビアン・バイセクシュアルの方達にも読んでもらいたい作品でした。
posted by bianca at 00:00 | Comment(7) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
ジョナ at 2008年11月03日 03:05
biancaさん、縁側ではありがとうございました。そして改めておめでとうございます(^o^)胸がとてもあたたかくなりました。ありがとうございました。

さてビアン系の映画や小説はかなりみてきた私ですが、こちらのは知りませんでした〜。読んでみたいと思います!
etsu at 2008年11月03日 12:12
以前、教えていただいた「トーチソング・トリロジー」と
一緒にアマゾンでポチっとな^^
まだ、人混みへの「出動許可」が医者から出ないもので・・・。
非常に本などの御紹介助かります。
「ベルばら大人買い」を考え中^^

あとですね、デーカップは覚えていた訳ではなくて・・・。
昨日、過去ログを拝見してましたもんで。
「サイズ覚えてくだすって・・」ありがたいお言葉なのですが(笑
変態かと思われるのもアレなので(笑
るい at 2008年11月04日 10:14
biancaさんこんにちは!私はベトナム大好きなので、こちらの本の紹介うれしいです。たまに書いてくださる映画や本の紹介をとても参考にさしてもらってます^^
LeNa at 2008年11月05日 00:25
はじめまして。
ちょくちょくぶらっ〜と遊びにきてました★LeNaです。

海外で日本語書籍に飢えてるのでおもしろい本の紹介って興味をそそりますね!

勝手ながらリンクさせていただきました・・・突然ですいません(汗)
また遊びに来ます!


bianca at 2008年11月07日 02:22
>ジョナさん
こちらこそ縁側使って頂いてありがとうございます〜。けっこういつも寂しい感じなんで。何か良い出会いとかになればいいな、と思っているのですが。なかなかね。
レズビアンを題材ににした小説、最近あまり発掘できないので、ジョナさんも見つけたら教えてください。

>etsuさん
トーチソング・トリロジーと、この小説セットでお買い上げとは、ゲイゲイしいお買い物ですね。感想を聞かせてくださいな。「ベルばら」は幼い頃にも読んだけれど、大人になってから大人買いもしましたよ。更に感動が増しました。「おにいさまへ・・・」と併せて是非。
etsuさん、まだ鎖骨は完治していないのですね。お大事にしてください。
女性の変態はウエルカム!・・・って、だから違うんでしたね、スミマセン。

>るいさん
ベトナム好きのレズビアン?には是非読んでもらいたいですねー。ベトナムの食べ物のこととか、かなり詳細に描かれていて、ベトナム料理を食べたくなりますよ。旅行記として読むのも面白いと思います。

>LeNaさん
はじめましてLeNaさん!熱les歓gay!私もLeNaさんのブログ最初まで遡って楽しく拝見しました。私の好きな国にお住まいのようですね。うらやましいですわ。日本の小説紹介がお役に立てたようでうれしいです。これからもどうぞよろしくお願いします♪
rara at 2008年11月09日 16:26
>彼のペ○スをヴァギナに入れることには抵抗を感じないのに、彼とのマウストゥーマウスのキスには抵抗を感じる。
↑これ、私すごーくよく分かります。。
結婚当初からキスだけは避けて来ましたから・・。
唇だけは聖域のような感覚で、それを許せるのは、やはり同性です。。
だから、旦那とは、片手くらいしかキスはしていません。ハグも!!結婚生活15年なのに・・(^^;
でも、私はキス魔です(^^)v
キスは大好きです☆ハグも大好きです♪
同性と子供限定ですけどね(^^)
bianca at 2008年11月09日 20:38
>raraさん
なるほど。バイセクシュアルの方には共感できる人多いのかしら。私が相手の立場だったら、これはセックスを拒絶されるより辛いかもしれません。
逆にキスまではOKだけどセックスまでは出来ないっていう相手がいる人もいるのかしら。
やっぱりキスもセックスも最高!どっちも最高!っていう相手がいいですよね。
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