2014年12月22日

ある女性同性カップルの人生を描いた蔡依林の新曲「不一様又怎様(We're All Different, Yet The Same)」翻訳しました。

翻訳がなくとも映像で十分伝わるかと思うので、まずはどうか見てみてください。



蔡依林Jolin Tsaiは、台湾や香港などでは日本での安室奈美恵のように誰もが知る有名な歌姫です。実際コラボもしましたね。
彼女の新曲MV。予告でウェディングドレス同士のキスがあることでも話題になり、私も萌えていたのですが、その内容は実際に病院でおこった同性カップルの話が元になる、身を切られるような現実のストーリーでした。私は出張に向かうリムジンバスの中で初めてこのMVを見たとき、1人さめざめと涙してかなり不審な人物となっていたかと思います。

* * * * *

あるストーリーとともに、蔡依林の祈るような歌声が流れます。

空になったベッドの整理をする高齢の女性主人公に病院職員が話しかけます。
「彼女のご家族ですか?」「はい」「ではどういうご関係ですか?」その問いに対し、MVの最後に彼女は真実を答えます。
病院に運ばれる女性、それに付き添う主人公は手術の同意書を求める医師に「私たちは30年来一緒に過ごした親友です。どうかお願いします」と懇願するけれど、家族以外はサインできないと言われ、結局彼女の甥を呼ぶことになります。ついに平行線となる心電図。泣く主人公のもとにウェディングドレス姿の蔡依林が現れて手を引きます。そこにはウェディングドレス同士で結婚式をする幸福そうな女性2人。周りの祝福。この映像は2人の若いころの実際の経験なのか、それとも2人の関係の象徴映像なのかはわかりません。
最後、冒頭の病院のシーンに戻ります。
カーテンが開けられ陽が差し込んだ病室で、主人公は答えます。
「彼女は私の妻です」

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以下はド素人の私bianca翻訳です。
意訳もあり、おかしなところもあると思います。今の私の精一杯の翻訳ですが、もっと良い表現があれば随時直していきます。
いつかきちんとした日本語版もプロが翻訳してリリースされる日が来ますように。
そしてこのMVがクリスマスプレゼントとして誰かの心に届きますように。



『不一様又怎様(We're All Different, Yet The Same)』

女性同士の愛情
簡単ではなく、また平凡でもある
同じベッドに寝て、人生を平凡でないものに変えた
どうすればいいの
一般的ではない、それが何でしょうか
一番愛する人は誰か答えを求めること
俗な永遠の誓いの言葉

世間は困るのでしょうか
違っていても同じように困難があり
違っていても同じように出会いがあり別れがある
それぞれの人生がある
それぞれ大切な場所がある
愛は抽象的な信仰ではない
血があり汗がある

パートナーと年をとり
特別な宝物を残した
愛することはどのくらいの勇気が必要だったか
あるひとつの愛情の形

さらにまっすぐな夢
違っていても同じ

違っていても同じように出会いがあり別れがある
それぞれの人生がある
それぞれ大切な場所がある
愛は抽象的な信仰ではない
血があり汗がある
誰が誰より幸せか 誰が決めることができるの

誰の許しも必要ない
この感動がただずっと伝わって欲しい

違っていても同じ
愛を望み信じる気持ち

違っていても同じ
辛いことから幸せなこと

楽しみや痛み
それぞれの人生がある
それぞれ大切な場所がある
神さまは神聖ではない
愛の信仰を 誰が決めることができるの

posted by bianca at 11:43 | Comment(159) | TrackBack(0) | 同性婚

2014年12月12日

TokyoSuperStarAwards2014

レズだって走っちゃう師走。
午前中に某試験を受けて抜け殻になった頭を(表彰される側でもないのに)盛るため美容室に寄ってから行ってきました。
年末恒例“人種やバッググラウンドの違いを乗り越え、社会とLGBTの架け橋となったスーパースターを讃えるTokyo SuperStar Awards2014”。
今年はGAP Presentsなんですね。そのせいかTSSAで感じる敷居の高さが今年はちょっとだけ親しめる雰囲気になっていたような気がします。

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収益は全額子供たちの支援団体に寄付されるTSSA、受賞者など詳しくは公式サイトのレポートを。

まず、コミュニティ賞は日本の現在のファーストレディでした。個人的にはプライドパレードに参加されたりしてきたのだと思いますが、やはりこのことについてどうお考えかお聞きしたい。
同性愛者の人権施策、自民「不要」 民間団体の各党調査

そんなもやもやもありつつ、私と彼女は今年も一番後ろの一番端っこ、天井桟敷席で見ていました。
今年も隣にはミシェルさんとグリ子さんカップルがいたので、みんなで一緒にテレビを眺めるような感じで突っ込みなど入れつつ気楽に観覧。
メディア賞のゼクシィプレミアを「セクシープリキュア?」と空耳したり、東京ゲゲゲイの上手すぎるキレキレダンスに興奮して「東京レレレズやりたいね!」と絶対無理なことを言ったり。2人のおかげで2倍楽しむことができました。

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そして、私としては投票した推しメンのまきむぅこと牧村朝子さん、小池みきさんが『同居人の美少女がレズビアンだった件。 』でカルチャー賞を受賞したのがうれしかった。
小池さんの「(まきむぅを)LGBTと思ったことはない」という言葉はこの本を読めばとても納得できる言葉。小池さんのような感覚の人が増えると良いなぁと思いました。
おぐねぇが「王子様」と紹介した海外賞のイアン・ソープの代理人にはオーストラリア大使館の方が来ていたのですが「いつかカミングアウトがニュースにならない世界に」と。
GFのチガさんが代理人となったMISIAの「全ての愛を応援しています」というシンプルな言葉にも胸を打たれました。
TSSAのあともゲイイベントのゲストに呼ばれているというmisonoちゃんのライブや、今回間違いなく一番客席を沸かせたバビ江さんのショータイムなど今年も盛り沢山でした。

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私の個人的な萌えどころとしては司会の佐藤かよちゃんのフィギュアのような可愛さ。
そして私と同じ人類とは思えない足の長さ&天使のようなサラサラヘアはCLEARのせいですか!(宣伝です)の東小雪さん&ひろこさんカップルも会うといつも気さくで温かい気持ちにさせてくれます。

TSSAのオープニングにダイジェストで流れた今年のLGBT関連ニュースには、世界の同性婚事情や、ロシア・エジプト・ウガンダなどまだまだLGBTに厳しい国々で苦しむ人たち、映画『チョコレートドーナツ』のヒット、イアン・ソープ、アップルCEOなど著名人のカムアウト、福岡レインボーパレード、などが紹介されていました。

来年はどんな年になるでしょうか。
私にとって、あなたにとって、今年よりもっともっと良い年でありますように。

★過去のTSSA日記
・2013年12月13日 TokyoSuperStarAwards2013
・2012年12月03日 Tokyo SuperStar Awards 2012
・2011年12月10日 Tokyo SuperStar Awards 2011
・2010年12月06日 都庁で開催『LGBTアワード』

posted by bianca at 01:27 | Comment(193) | TrackBack(0) | イベント