毎年のことながら、私ここにいて良いのかしら・・・という会場に漂うゴージャス感が。
2013年の受賞者・団体はTSSA2013REORTを見て頂くとして、日本で誰もが知る有名人や世界のスーパースターが、実際に会場には来られなくともビデオメッセージを寄せてくれたりするのがすごいですね(今年はメディア賞の爆笑問題など)。
海外賞を受賞した、『プリズン・ブレイク』で知られるウェントワース・ミラーからのメッセージもあり、MCの東小雪さんが朗読しました。彼も若いころは自殺を考えたことがあるそうです。
俳優として世界的に成功した後のカムアウトは、彼にとってどれだけ大きな決断だったか。カムアウトする必要なんてないじゃないかと言う人もいたことでしょう。それでもロシアの同性愛プロパガンダ禁止法を理由に同国映画祭への出席拒否をきっかけとした彼のカムアウトは、同じように悩む世界の若者をどれだけ勇気づけたかわかりませんよね。レディー・ガガなど支持者の言葉も大切ですが、当事者の声というのはまた別の重さがあると思います。
その意味で、授賞式の前に講演されたEYの最高責任者ベス・ブルックさんの当事者としての話は胸を打ちました。彼女はカムアウトする前にLGBTの少年少女の自殺防止を訴えるキャンペーンのオファーが来たとき、自分自身がカムアウトをするかどうか悩んだそうです。TSSAにはパートナーの女性も同行していました。
本当なら大きな決断のいることではなく、もちろん自殺を考えるようなことでもない世の中であることが理想です。しかし残念ながら今はそうではない。そんな中、カムアウトをしたスーパースターを盛大に称賛するイベントは、彼らにとっても大きな心の支えになるのではないでしょうか。
いつか表彰されるようなことではない、何でもないこととなる世の中になりますように。
マイノリティであることで悲しい思いをする子供がいなくなりますように。
もう1つ、TSSAの1番すごいところは収益金のすべてを寄付していることだと思います。
今年はクラウドファンディングという形をとって、子供たちの支援をしています。
★「未来を担う子どもたちを支援する」クラウドファンディングプロジェクト
https://readyfor.jp/projects/TSSA2013
2013年12月16日(月)まで
寄付先の1つである劇団の被災地の子どもたちもステージに立っていました。
TSSAは子どもから大人まで真面目に楽しめるイベントだと思います。
私もいつか親を連れて行ければと思います。
★過去3回のTSSA日記
・2010年12月06日 都庁で開催『LGBTアワード』
・2011年12月10日 Tokyo SuperStar Awards 2011
・2012年12月03日 Tokyo SuperStar Awards 2012 感想