2013年05月20日

貴女の理想と私の理想

比留間久夫の小説『HAPPY BIRTHDAY』は、女嫌いのゲイとつきあっているけれど、本当は自分自身が女性になりたいと願っている少年の葛藤を描いていた。友人・知人のレズビアンにも、相手もレズビアンだと思っていたけれど、心の中は男性だったようで胸を取ってしまった、という話を割とよく聞く。

相手の理想とする自分と、自分の理想とする自分が食い違ったとき、あなたはどうしますか?

なんていう、シリアスな問題と一緒にしては怒られそうだけども、実はちょっと私も心配していることがあるんです。私の彼女は、ぽっちゃり好きです。まるまるした外見の女の子が好きみたいですよ、歴代の恋人の写真を見ても(って失礼かしら)。理想は柳原可奈子ちゃんだそうです。
先日美容院でCanCamをサバ読みしてたらば、今はぽっちゃりを「ぷに子」と言うらしいですね。「ぷに子」の着こなし術!みたいな感じで明るく肯定的に書かれてましたよ。出会い掲示板とかでも使ってみてはいかがでしょうか?
そんなぷに子好きな彼女と長年つきあってきたおかげで、元はアンガールズ体型だった私も愛情とともに身体もどんどん育ち、今は立派なぷに子の仲間入り。彼女も喜んでめでたしめでたし・・・

って、いや待って?
もし私自身もこれで良いって思うならこれで良いんだと思う。
世間の審美眼の押し付けなんて糞です。
エレン姐さんも怒ってた噂のアバクロも別に着なくていいです。
でも、私はやっぱり痩せたい。引き締まった体にどうしても惹かれてしまう。
私がもしスレンダーになったら、フラれてしまうんだろうか?愛は壊れるんだろうか?

そんなことを悶々と考えながら、最近会社の帰り道2駅分をウォーキングしています。
これはかなりダイエット効果ありそうです!
ただ、高速道路の下を延々と歩かなくてはならないので、鼻毛が伸びそうなんです。
って前回に続いてまた鼻毛!もう、レズビアン日記じゃなくて、鼻毛日記にした方が良いかもしれませんねこのブログ。

hanage.jpg
なんかすごいタイトルのジャケット見つけちゃった・・・




posted by bianca at 22:54 | Comment(6) | TrackBack(0) | 日記

2013年05月06日

上を向いて歩こう(その前に明日からちょっと目を反らして一時の安らぎを)

重度のサザエさん症候群に陥っているみなさんこんばんは。

長いレインボーウィーク、もといゴールデンウィークが終了しますね。
人は物事が終わるころ、始まりのキラキラした時間を思い出して懐かしむものですね。

hasami.JPG
私に渡った不幸なハサミ

これはそんなキラキラした時間に行われた東京レインボープライド2013の会場で彼女が買ってくれた小さなハサミです。
そのときの「何に使うかわかってるね?」と彼女の射るような眼差しが忘れられません。

あれはいつの日だったか、2人でお洒落な表参道を歩いていたときのこと。
穏やかに笑っていた彼女の表情が、私の顔を覗き込んだ途端一変しました。
「ちょっと!家出る前あんだけ長いこと鏡見てメイクしてたのに、なんで!?
なんでハ○ゲが出てるの!」
※ショックだったので伏字にさせて頂きました。

言うや否や私の鼻に人刺し指を突っ込んで押し戻そうとする彼女。
ちょっと待って!ここ街中よ!?表参道よ!?路チューより恥ずかしいわ、どんなプレイよ!とは言えそのまま歩くより一瞬の恥を選んだ私はおとなしく彼女にしまいこんでもらい、その日は事なきを得たのでした。
14年つきあってるとこう色気もなくなってきますが、その代わり下の世話(今はまだ鼻段階)までできるような関係に変わってくるものですね。
彼女とこうしてずっと仲良く年をとっていきたいものです。

さて、東京レインボープライド2013
抜けるような青空の下、気持ち良く進行しましたね。
私はちょっとだけ『NoviaNovia』のブースでお留守番する機会があったのですが、色んな人とお話しができて本当に楽しかったです。
1番多い質問はやっぱり「これは何の雑誌?」でした。
実家でもベッドの下に隠す必要のないお洒落雑誌ですものね。
「え!?レズビアン雑誌ってこと?アニースとかと同じ?」と言うゲイ兄さんも。よくご存じね、オカズにはならないと思うけど1冊いかが?と勧めるも買ってくレズ。
一番長くお話ししたのは「この雑誌とはどう違うの?」と鞄からおもむろにイケメン雑誌『Laph』を取り出した女性と。そこからFtMとレズビアンの違いを聞かれたので、拙いながらも一生懸命答えていたらばNoviaNovia2冊買ってくだすったわ。美しいお姉さん、ありがとう!「勉強不足でごめんなさい」と言っていたお姉さん。お姉さんがなぜあれほど熱心に色々なことを質問してきたのかはかわからないけれど、「理解したい」という気持ちがひしひしと伝わってきました。

参加者約1万2000人だそうで。様々な人が参加した東京レインボープライド。性別もセクシュアリティも国籍も年齢も実に様々。参加の仕方も様々。
様々な生き方を認め合おうというイベント、と私は解釈していますが、今年は同僚からお土産にもらったいつ使うの?って傘を今でしょ!とばかりに持ち歩けたHappyな1日となりました。

kasa.JPG
派手な日傘デスネー
posted by bianca at 22:22 | Comment(5) | TrackBack(0) | イベント