ズラーーーーっと並んだ女の子たちの中から1人ずつ1人だけ指名して一緒に歌ったり飲んだりするのです。
本当は北京や上海で行った女性だけのレズビアン系クラブに行きたかったけれど、広州では見つけられませんでした。残念。
そこで上司について行ったのが、女の子のいる中国式カラオケ店でした(日本人向けだけど)。店によっては300人くらいいる中から選ぶらしいので、中国デカいわ。
名前はお年寄り風・・・
まずは普通のカラオケのように個室に通されます。
10人掛けくらいのソファがある一般的なカラオケボックスに座っていると、妖艶なお姉さんたちが30人ほどズラズラ〜っと入ってきたので最初は何事かと。前列の子たちはしゃがんでます。
ママさんの「さぁ、みなさんご挨拶して」の言葉で、30人全員が順番に名前を言います。
私、口ぽか〜ん。。。
上司がそれぞれ1人ずつ指名していって、いよいよ私の番に。
「女性も選んで良いんですか?」と聞くと「もちろん。男の子がいなくてごめんなさいね〜」とママさん。
いや男は必要ないけど、こんな面と向かって誰かを選ぶなんて厳しいわ・・・。
しかも女性に選ばれたら嫌がるんじゃないかしら?向こうから選んで欲しい・・・。
なんて考えて込んでしまうヘタレズ。
それでも、小さな声で吉高ちゃん似の女性の名を言うと、名前を呼ばれた彼女はオスカーか何かを受賞したときのように口に手をあてて目を見開きました。
この子、やるわね、女優だわ!?
吉高ちゃんはずっと私の横に座って広州の美味しいお店を教えてくれたり、歌を一緒に歌ってくれたりしました。面白いのは、ホステスはそれぞれについたお客のことしか見ていないようで、私の上司が気持ちよく歌っているときでもその歌をかき消す大声でずっと私に話しかけてくるのです。
ちょっと私の査定に響きそうなのでここは一緒に聴いとこうか?
・・・基本2人ずつに分かれて楽しむ形なんですね。
最初胸のあいたセクシーな衣装の吉高ちゃんに、エロ見知りな私は目のやり場に困っていたらば、途中Gジャン(死語?)を着てきた。上司についたホステスはみんな最後まで薄着で頑張ってたけど、女相手にエロはいらないと思われたわね・・・?
この店に来るまでは広州のレストランなどの無愛想な接客に心が折れまくっていたので、こんなに笑顔で親切に接してくれる店があるなんて!と思いましたが、払ってる金額のケタが違うものね・・・
上司いわく、日本のキャバクラとそう変わらない値段のようです。
ああ、男はこうやってホステスにハマっていくのかしら。
なんて思ってると「このあと一緒にバー行かない?」と誘ってくる吉高ちゃん。
えっ、それはどういう意味?仕事よね?また指名料とか取られるのかしら?
次の日も朝から仕事なのでと断ると、メアドと電話番号をくれました。
帰りのタクシーで上司にそれを伝えると「ええ!?行けば良かったじゃないか」と言われましたわ。
上司たちは特に誘われなかったようなので、ただ同性の友達感覚でバーに行きたかっただけなのかしら?
うーん、謎。
これがクラブ(踊る方)で出会ったならば「友人」として楽しめるんだろうけど、やっぱり「お客とホステス」。私はどうしても気を使ってしまいそうです。
美女がたくさんいる竜宮城のような場所だったけど、ホテルに帰ったらどっと老けてオヤジになったような気持ちになりました。
玉手箱はもらわなかったのにね・・・。
★オマケの歌