久しぶりにレズビアンがテーマの映画をiTunesで見たので感想をば。
『嫉妬』
原題:Bye Bye Blondie
監督:ヴィルジニー・デパント
出演:エマニュエル・べアール、ベアトリス・ダル
見る前から「フランス映画?つまらなそう〜」とぶぅぶぅ言う彼女をなだめながら見始めたのですが、あ〜私もダメかもと途中くらいまで半開きの目をして見ていました。私事で恐縮ですが、好みのタイプの女性が1人も出てこない・・・。レズビアンがテーマの映画・ドラマだとどうしてもこの点は重要よね?The L Wordとか好みの女性が次から次から湧いて出てきてまぁどうしましょう!という状態だったのに。そんな私のレズフィルターも後半からは外されて、主人公2人の行く末や結末をどきどきして見守っていましたよ。
ストーリーは青春時代に恋人同士だったパンク少女2人が20年ぶりに再会する。
フランセスは人気キャスターとして小説家の夫と裕福な暮らしをしており、逆にグロリアは自由気ままにその日暮らしをしていた。成功後「私は同性愛者だと公表するつもりはない」とゲイの夫と生活を共にしているフランセスは、それでも夫との暮らしを「私たちは自分らしさのために戦う戦士だ」と言い、グロリアと再会するまでは短い周期で同性の恋人を作っている。夫の若くて美しい男性の恋人も登場し、夫婦はお互いを認め合って共同生活をしていたが、同じ家にグロリアが住むようになってから・・・
フランス映画のイメージ(?)にありがちな、音楽や映像に酔っていたらよくわからないうちに終わっていた、ということもなくストーリーにもきっちり落ちがあって、最後はスカッとしましたよ。
残念なのは好みの女性が1人も・・・(まだ言うか)。
でもグロリアをどこかで見たことあるな〜と思って調べて見たらば、なんとあの『ベティ・ブルー』のベティだったのね!
同窓会で再会して衝撃を受ける経験ってこういうものでしょうか?
あんなに可愛くてスタイル抜群だったベティが・・・。
『モンスター』でシャーリーズ・セロンがレズビアン役をするために15キロ増量して贅肉をつけたエピソードを思い出したんだけど、この映画もそんな意図があったのかしら?
だとしたらレズビアンのイメージって(泣)。
それから邦題の『嫉妬』というタイトルは意味不明でした。嫉妬はテーマの軸でも隠されてもいないと思います。どのような生活が自分らしいと言えるのか、それぞれの「自分らしい」生き方を模索する映画だと思いますよ。
映画とは関係ないですが、フランスと言えば同性パートナーの存在をカムアウトしているタレントのまきむぅこと牧村朝子さんがいますね。映画の中に登場するような夫婦は、きっと日本の芸能界にもたくさんいそうですが、自分の同性パートナーを隠さずに芸能活動するまきむぅのような存在は貴重よね。
私はたまたま以前からパートナーのフランス人Kと友人だったため、こんな貴重な日本女子をフランスに連れて帰ってしまうなんてーーーーーーーと思いましたが、フランスで素敵な新婚生活を送っているようなので良かったですね末永くお幸せに〜!
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