2013年01月21日

人形との恋

今年もよろしくお願いします!

スローライフレズビアンのbiancaです。スローライフの使い方があってるのかわからないけども、いまだ気分はお正月、気持ちはティーンエイジャーです(図々しい)。

で、とっくに終わったお正月休みにブルボンヌさんオススメの『ラースと、その彼女』という映画を見ました。
アメリカの田舎に住む青年ラースと、その彼女ビアンカちゃんを取り巻く周囲とのお話でした。


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ビアンカちゃんはまさかのリアルドール

これだけ見るとどんなに馬鹿げた話かと思うかもしれませんが、とても心温まるヒューマンドラマでした。
私が今まで、同性愛者だと周りにカムアウトしたとき、もしかしたらラースに人形を紹介されたときのような衝撃・戸惑いを感じた人もいたかもしれません。カムアウトされる側の「理解できない」気持ちを理解し、理解しようと努めてくれる周りの優しさを理解することのできる映画でもありました。

優しくて純粋、女の子にもモテるのに内気なためずっと独り身だったラースが兄夫婦にネット通販で出会ったビアンカちゃんを紹介するまでの会話です。

教会仲間のお婆ちゃん「もしかしてゲイ?私は偏見なんてないわよ、私の孫もゲイだもの
ラース「ゲイじゃないよ

そしてビアンカちゃんと出会ったラース。

ラース「紹介したい人がいるんだ
兄夫婦大喜び!
ラース「ちょっと話しておきたいことがあって・・・ネットで知り合ったんだ
義姉「今の人たちはみんなそうよね!
ラース「外国の人だから英語が話せないんだ
兄「俺の会社にもいるよ。問題ない!
ラース「車椅子に乗ってるんだ
義姉「歓迎よ!



そうして紹介されたビアンカちゃんは。


bianca.jpg
・・・・・・。

素敵な画像だったので2回載せてみました。
上の会話からもわかるように、周囲の人たちの多くはとてもリベラルで先進的な感覚を持ち、ラースの選ぶ人を尊重する気持ちを持った人たちでした。それは都会的な無関心からの許容ではなく、田舎の親密な関係の中でラースを「理解したい」気持ちを基盤として描かれています。しかし、ラースの相手はそんな彼らの想像の範疇を超えていました。
そこからどうなっていくかは映画を見て欲しいのですが、戸惑いながらもラースを見守る家族や町の人々の様子がユーモラスにとても温かく描かれていました。そしてラスト、泣けます。

しかしビアンカちゃん綺麗ですね!
あなたはリアルドールのビアンカちゃんとリアルのbianca(私のことですよ)なら、どちらを選びますか・・・?



posted by bianca at 23:05 | Comment(8) | TrackBack(0) | 映画・小説感想