イタリア映画『あしたのパスタはアルデンテ』というゲイ映画を見てきました。
なぜこのタイトル
「アンタ達!絶対見なさいっ!!」と私の中の小さなおすぎが叫んでいます。
やっと「トーチソング・トリロジー」を抜くゲイ映画に出会えた気がします。
全く個人的な趣味ですが、私はLGBT系の喜劇映画が好きです。ユーモアやコメディ要素がふんだんに盛り込まれた中に、人生を問いかけるキーワードが深く埋め込まれている、そんな映画。そして、家族との絆(確執)を描いた映画。そして、タイプの女性が出ている映画(結局)。
銀座という場所柄のためでしょうか。満員の会場には上品な年配の方々が多く、イカニモなゲイやオコゲ女子などレズゲイ映画祭の主役は見らレズ。レズビアンカップルも見る限りでは私たちだけのようでした。
しかし、きわどいゲイジョークにも会場大爆笑、出口では紫のお婆ちゃんが「本当に面白い映画だったわねぇ」と目を細めているのを聞いて思わず抱きしめたくなりました(迷惑)。
映画の内容は。
家族にカムアウトして勘当され自由の身になり小説家として都会で暮らすことを目論む主人公がいよいよカムアウト寸前、予想だにしなかった事態に。兄がまさかのカムアウト→父混乱→入院。仕方なくクローゼットとしてパスタ会社家業を継がなくてはならなくなる主人公。「爆弾」と言われるお婆ちゃんをキーにして、彼らを取り巻く家族の行方が描かれます。
特にお父さんは哀愁を帯び、同時にとてもキュート。
お父さんは言います。
「全然わからなかった。だってオカマは話し方や身のこなしでわかるじゃないか!お前は違う!」
そう、兄弟はイカニモではないんです。しかしこの映画にはオネエゲイも登場します。
マッチョでイカニモなゲイも、活動家風のメガネゲイも登場します。
色んなゲイがいるわけです。
しかし数少ない一部のゲイしかカムアウトできないことで、そのイメージが定着してしまうのですね。そしてそのイメージが、ますます他のゲイをカムアウトしにくくさせる。
私もたまに思います。
もしレズビアンブログを初めて見る人が検索やなんかでここに迷い込んでしまったら(こちらとしては熱烈歓迎ですが)、えっ!?レズビアンってこんななの?こんなに呑気でオタクでヤバくね?って思われる方がいるのではないかと。
違います!
レズビアンはみんながこんなんじゃありません。
レズビアンブログはそれこそ星の数ほどあるので、ちょっと検索して頂ければ見つかりますが、オシャレズブログだってシリアス系だって骨太だってロマンティックだって止まりません。
他にも、本当に色んなレズビアンがいるんです。だからお願いです。私のことは嫌いでもレズビアンのことは嫌いにならないでください!(敦子名言集より)。
話が大きく反れたのか核心部分に迫ったのかはさっぱりわかりませんが、そういうわけで(雑)、本当におすすめの映画です。
私は母を連れてもう一度見に行きたい。家族と安心して笑って泣いて見られる映画ですよ。