2010年12月31日

ゆくレズくるレズ

大晦日ですね。
今年もこんなレズレズしいblogを読んでくだすった皆様、本当にありがとうございました。

こんな私でも、一応TPOをわきまえております。
仲間内やblog内ではあえて「レズ」を使用していますが、非当事者や、知り合ったばかりの方の前などでは注意深く言葉を選び、場合によっては「ビアン」使用も辞しません。
しかし最近はAVでも「ビアン」が使われ手垢が付き始めたようなので、次はどんなお洒落名詞に逃げるのでしょうか?


先日、母が私たちの愛の巣に遊びに来ました。
ドSは仕事だったので、私が1人でお迎えしたのです。
リビングのソファに座っていた母の目線が、ある場所でジッと止まりました。

その視線の先は・・・

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どーん「レズ検定」

私たちのことを知っている母とはいえ、これはちょっと気まずい!しまったわ。


母の顔がにわかに険しくなりました。


「ねぇ、ちょっと。あなたの本棚ひどいわね」
「・・・」

「単行本も文庫本もごっちゃごっちゃだし、巻ごとに順番に並べなくて気持ち悪くないの?!」


え?あ、そっち?

「何年前の雑誌を取ってあるの?新刊だけとっておけばいいじゃない?ごちゃごちゃしていて汚いわー。女2人暮らしとは思えない」
「・・・」

急遽、母との大掃除が始まりました。

「これ、いるの?」
「う〜ん・・・」
と私が考える間に、母はゴミ箱へぽいっ。

本当に大切なものは即答できるはず!3秒考えてしまうものは捨てるべき、というのが母の持論。
恐ろしい母・・・(男もそうやって捨ててきたのかしら)。
確かに母の家はモデルルームのように綺麗。

母に幼い頃
「目に見えるものではなく、目に見えないものをたくさん身に付けなさい」
と言われていたのを思い出しました。

とりあえず来年は目に見えて身に付けた脂肪も落としたい、ってこれは意味が違う?

最後に母へ
「ねぇ、捨てて後悔したことないの?」
と聞いたら、
「ゴミ収集車をスリッパで追いかけたこともあるわ」
とのこと・・・。


ということで、今年お世話になったたくさんの皆様、本当にありがとうございました。
ドSともども、来年もよろしくお願いいたします。

来年はもっと良い年になりますよ♪
posted by bianca at 14:18 | Comment(7) | TrackBack(0) | 日常

2010年12月27日

日本で同性婚ができる村?

先週末、山梨県の『小淵沢アートヴィレッジ』へ行ってきました。


タイムアウト東京の記事にもあるように、
小淵沢アートヴィレッジでは、レズビアン&ゲイを始めとするセクシュアルマイノリティに向けた挙式も受けつけている
そうで、そのへんのこともちょっと聞いてみたいじゃないのと意気込んで行ったのですが、最高に綺麗で気持ち良くて美味しくて、ちょっぴり寒い旅になりました(鼻水ズルズル)。

新宿からあずさに乗って、小淵沢駅まで約2時間。
意外と早いのね!


●アーティストの湯
標高1000mの小淵沢はやはり極寒。駅を降りて震え上がりましたが、「リラクゼーションスパKUROTEL」で身も心もほっかほかになりました。
アーティストの湯というだけあって、造りもオッシャレで人工的なんだけども、それが森林や冬の満点の星空と自然に融合したこの空間を独占する贅沢さ。
貸切のお値段はちょっとかなりしますが、このゴージャス感は他のスパでは味わえないと思うので、記念日や親へのプレゼントにオススメです!
公式サイトではサングラスの女性がドレッシーな服装で温泉に浸かるというなかなかアートな映像が載っていますが、普通に裸で入れましたよ。

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お湯はちょっとしょぱい天然温泉

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貸切で怖いものは何もないわ黒ハート


●カントリーレストラン
そしてホカホカした身体で頂く「キースプリング」でのディナーがまた美味しくて。
壁にかかるMAYA MAXXのパンダアートも可愛かったです。

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また何か物語を妄想してしまう


●一戸建ての貸し別荘
八ヶ岳ロッヂ・アトリエ」と迷ったものの、今回は「小淵沢別荘Kobuchizawa Villa」にしました。
吹抜けの広すぎる豪華な一軒家。しかし寒い!暖炉もあるのですが、使えなかったので床暖房にヤモリのごとくへばりついていました。
冬はロッヂの方が良いかも・・・

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夏にみんなで借りてLパーティとかね!


●中村キース・ヘリング美術館
そして翌日、メインイベントの「中村キース・ヘリング美術館」へ。
誰もが目にしたことのあるアート、エイズで夭折したゲイのアーティスト、キース・ヘリングの世界で初めての美術館。

ここで小淵沢アートヴィレッジの案内人、荒井さんとお話させてもらったのですが、タイムアウト東京にも書かれていたように、ここではLGBTどんなカップルの組み合わせでも挙式歓迎とのこと。
それだけではなく同性婚が認められるよう最初は村単位でも働きかけていきたいと熱くおっしゃっていました。
名前の通り荒井さんはアライさん(LGBTフレンドリーな人)ですね。
現在はその他、「エイズについてアートができること」としてワークショップやエイズウォークなども開催しているそうです。

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鑑賞中、彼女に盗撮されました

誰かここで同性結婚式挙げないかしら?
美術館で挙式のあと、スパを貸切って大勢でお祝いしても楽しそう!
そんな結婚式、いつか参加してみたいです。
posted by bianca at 00:45 | Comment(6) | TrackBack(0) | 旅行

2010年12月12日

小さなLの世界

最近、心は修行僧のごとく“無”の境地にありながらも、真剣にPCを見つめデキる女をきどる技を覚えたのですが、早速上司に「biancaさん、省エネ中?」と声をかけられてしまい、意外とバレているものだと痛感しました。

ちょっと頭を冷やそうと化粧室に行って戻ると、デスクにこんなものが。

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なんて可愛い林檎でしょう!

これを私の小さな口で食べたら喉に詰まって倒れ、白馬の王女が迎えにきてくれるかもしれないわ。

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“アルプス乙女”という林檎だそうです

早速かじってみると、水分はちょっと足りないものの、蜜もあってなかなか甘く美味しい。

ミニサイズというのは理由もなく惹かれますよね。
ミニチュア食品サンプルとか、見てるだけでゾクゾクしてくるのはなぜでしょうか?
シルバニアファミリーも幼い頃夢中になったけれど、今でもミニチュア雑貨などを見ると興奮します。


そんな私の最近のささやかな楽しみは、ひょんなことで知り合ったFtMのちびと君が書いている、レゴを使った写真日記ブログです。

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12月7日 『プチシューにつられて』

● ちびとのブリック写真日記

先日お会いしたときのことを今度書くネと言ってくだすったので、もしかして私もレゴになれるのかしら!?と今から偽装の胸を躍らせている次第です。
そして影響を受けやすい私も早速家にあるものたちをかき集めて、『小さなLの世界』を作ってみました。


●土曜の夜のビアンバー(R-18)

土曜日の夜はどこのビアンバーも大体混んでいて、立ち飲みの女性も多くいます

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右端の野球大好き野郎風が、横のギャル風を口説いています。
「1人で来たの?この店初めて?どんな子がタイプなの?」
「え〜、女性らしいひと?」

ギャルはフェム好きフェムなのでちょっと迷惑そう?
それでも野郎はくじけません。
「見た目で判断しないでよ〜自分けっこう女っぽいっすよ?」
「そうなの?(笑)」


終電を逃した2人は2丁目のホテル、ロン●ターへ。
ここは女性2人で行っても何も言わずにダブルベッドに案内されます。

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タチネコは見た目ではわかりませんね。
今回の野郎風もネコちゃんだったようです(キティなだけに)。


【完(ビ)】
posted by bianca at 19:55 | Comment(7) | TrackBack(0) | 日記

2010年12月06日

都庁で開催『LGBTアワード』

※12/12追記あり

12/4、“Tokyo SuperStar Awards”授賞式見学のため、摩天楼の夜景が広がる都庁45Fに登って参りました。

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真ん中の赤いブーツはレズビアン人気という相川七瀬嬢

奇しくもこの直前に
テレビなんかにも同性愛者が平気で出るでしょ。日本は野放図になり過ぎている
発言が毎日新聞で報道され波紋を呼んだ石原都知事のお膝元。
まさにこの場所で「レズビアン&ゲイカルチャー、LGBTコミュニティに貢献した人に贈られる賞」の授賞式開催って、どういうことなんでしょ?

この日、70年代のD.Bowieを彷彿とさせる真っ赤なピタピタ衣装を身にまとったMCのブルボンヌさんが「慎太郎さん聞いてる〜!?」と叫ばれていました。カッコイイわ。スタイルもいいわ。
同じくMCのMEGUMIさんは着物姿で淡々と司会をされていました。

約300人集まってもまだ余裕のある広い会場には、おぐねえさんなどオネエ系の方々以外にも、テレビで見たことのある女優・タレントの面々も。

やはり一番盛り上がったのは、“ブレークスルー賞”を受賞した『テレビなんかにも平気で出ている』マツコ・デラックスさんからのビデオレター。
彼女は「意外にもこうしたイベントは今まで日本になかったから喜ばしい」とコメント。

“メディア賞”を受賞した「NHK教育 ハートをつなごう」からはソニンさんからのビデオレターもありました。ゲイやレズビアンがNHKに出るのは今回の企画が始めてではないか、と製作者。たくさんのメールが番組に寄せられ、続けることができたそうです。

“カルチャー賞”にノミネートされたLaphのアキト氏もビシッとスーツを着てらしていました。受賞はやはり歴史ある『東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』でしたが、Laphも健闘したよね!むしろ私にとってはアキト氏がスター錦野衣装でスーパースターアワードに来てくれなかったことが残念でした。

他、“企業賞”にはGoogle、海外賞”にはイタリア公演で来られなかったLady Gaga、“コミュニティー賞”にはプライドパレードの砂川秀樹氏。

★フォトギャラリーがタイムアウト東京に早速載ってましたよ。

そして今朝のフジテレビ「知りたがり!」でもパーティの様子が特集されていました。
ちゃんと「レズビアン、ゲイ、トランスセクシュアル、バイセクシュアルなどの方のためのイベント」と報道されていたのがすごい。
ゲストの秋野暢子さんが「行きたかった!」と言うと、同じくゲストの柴田理恵さんも「WAHAHA本舗のお客さんは二丁目系がたくさんいるんだから、私も行きたかった!」と。

こうやってテレビで取り上げられて、来年はもっと注目され、大きなイベントになっていくのでしょうか。
商業化への賛否両論はあるかと思いますが、私はこうしたイベントでのマイノリティのビジビリティも意味があることだと思っています。
それぞれがどんな活動をしているか知るきっかけにもなりますよね。

今回、ちょっと残念だったのは、300人が注目するにはステージが低くて見えにくいため、お客さんの意識が散漫になってしまっているように感じたこと。もっと拍手も大きく盛り上げられる工夫があればなぁ、と思いました。

とはいえ、色々な人と出会え話すことができて、とても楽しい時間でした。


★Spindle for L girls
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ちょうどこのTSSAイベントの日、日本初のLガールズ向けiPhoneアプリ「Spindle for L girls」がリリースされたのですよね。開発に携わったミシェルさんとグリ子さんにもお会いすることできました。
お会いできただけでもうれしかったのに、お2人からワールドジョイントクラブという情報誌を頂きました。ありがとうございます!
LGBT市場の可能性、LGBT市場参入への鍵は「知ることにある」という切り口です。

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この日は他に、LGBTファミリーのためのサイト「にじいろかぞく」を運営されているカップルさんにも声をかけて頂き、そのテンションの高さにびっくりしてしまいましたが、とても楽しかったです。

また、ドSが知らない男性に「覚えてる?」と声をかけられていて驚いたのですが、よく見るとどこかで見たことがある優しい笑顔。Campy!のサセ子さんでした。この日はどすっぴんの男装姿。女装も男装も楽しめるなんて素敵ですね。

私は「本を全部持ってます!」とミーハー丸出しで選考委員の竹内佐千子さんにアタックしたり、この日は本当にたくさんの方といっぺんにお会いできてうれしゅうございました。


TWのカイザー雪さんはじめ、選考委員の皆様は選考が大変だったことと思います。
来年はどんな方が受賞されるのでしょうね。
毎年毎年違う方が受賞されることで、色んな人の色んな活動を知ることができるイベントとして長く続けばいいなー、と願っております。


※12/12追記
「TSSA2010 ラズベリー賞の発表!!」
ラズベリー賞は、石原慎太郎 東京都知事に贈られるそうです。
おめでとうございます!
posted by bianca at 23:52 | Comment(9) | TrackBack(0) | イベント