2009年08月27日

バンクーバーPRIDE PARADE 2009

夏が去ってゆく。記憶が脳からこぼれ落ちてゆく。
早く書きとめておかないと。

8/2、楽しみにしていたバンクーバーPRIDE PARADE当日。

前日のダイクマーチのように遅刻してはならんと、1時間前には到着するも、すでに恐ろしい人だかり。数年前30万人動員だったのが今年は50万人以上だとか。座って見たいけれど、沿道は全て取られてしまって見られない状態に。
花火大会のよう・・・。

バンクーバーのLGBTプライドパレードは街をあげてのお祭り、ということをバンクーバーに到着してすぐに感じました。
例えば、ゲイストリートでなくても、そしてゲイ関連ショップでなくても、あらゆるところがレインボー。

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大仏もレインボー

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車椅子もレインボー

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アイス屋もレインボー

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スーパーのレジもレインボー

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カナダ国旗と一緒にレインボー


★そして、いよいよプライドパレード開始・・・続きを読む                       
posted by bianca at 00:21 | Comment(303) | TrackBack(0) | 日記

2009年08月20日

『パパ×ROCK×絵本』展にゲイカップル子育て絵本‏

先日たまたま通りかかり、聖子ちゃんの表現を借りるなら、そう、なぜだかビビビと来て吸い寄せられるように入った展覧会がありました。
それは、三茶で行われている『パパ×ROCK×絵本』展

タンタンタンゴはパパふたりタンタンタンゴはパパふたり
ヘンリー コール

ポット出版 2008-04-16
Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ビビビの正体はゲイダーだったの?
なんと、それらの絵本の中に、ペンギンのゲイカップル子育て絵本『タンタンタンゴはパパふたり』があるではありませんか。
お父さんが子供に読ませたい絵本に、同性愛ペンギンの物語(実話)が入っているとは。
その瞬間に♪ニッポンの未来はWowWowWow♪と頭を駆け巡ったのだけど(つくづく古い上に寒くてすみません)、この本とコラボされてるのはLOVEマシーンではなくて、Daryl Hall & John Oatesの「H2O」。この展覧会は、ROCKをBGMにパパが子供に絵本を読むことがコンセプトのようです。

用意してあるヘッドホンで音楽を聴きながら、絵本を読んだり、企画者:安藤パパのコメントや解説を楽しみます。音楽はエアロスミスなど私もよく聴いていたものもあって大人でも楽しめるんじゃないかしら。
今の子供はこの絵本を読んでどう感じるのかしら。
私も久しぶりにたくさんの絵本を読んで、子供の頃の興奮を思い出しました。

子供の頃、声を上げて情感たっぷりに絵本を読むのが大好きで、それをよく弟が横に座って聞いていた。今は遠い海外で生活している弟のことにしばし思いを馳せる。

そういえば、母から弟が私の結婚式に出たかったって言ってたわよ、と聞いた。
母が伝えたらしい。
はっきり私からカムアウトしたことはなかったのに、なんだかとてもうれしかった。
弟はあの日に読んであげた絵本を覚えているかな。

そんな感じで、家族との絆や子供のこと、社会の問題などを絵本や音楽で再考させられる面白い展覧会でした。

安藤哲也パパの絵本紹介コメントよりほんの一部を抜粋。
ところで同性愛行動が見られる動物は世界に約1,500種類いるらしい。
自然界では、人間の世界より同性愛が当たり前なのだ。
昨今、日本でも同性愛をカミングアウトする人が増えてきた。
これも人間の持つ自然な感情とされ、そのパートナーシップが社会からも
認められ、尊重されるのが成熟社会のひとつの姿なのだろう。


会期:2009年8月2日(日)〜2009年8月31日(月)
時間:9時〜20時
会場:世田谷文化生活情報センター
キャロットタワー3階 生活工房ギャラリー
※入場無料/最終日31日は17時まで
posted by bianca at 00:21 | Comment(8) | TrackBack(0) | 日記

2009年08月16日

レズビアンパレード@バンクーバー

結婚式の次の日、8月1日には休む間もなくバンクーバーのレズビアンパレード『ダイクマーチ』を見に行きました。

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ダイクマーチは、毎年プライドパレード(LGBTパレード)の前日に行われているそうで、今年で6回目。
場所は、ダウンタウンなどからはちょっと離れたイーストサイドにあるコマーシャルドライブCommercial Drで行われます。

この、コマーシャルドライブはレズビアンの街として有名で、『ゲイのデイビーストリート、レズビアンのコマーシャルドライブ』とも言われてるそうな。

スカイトレインで最寄のBroadway駅を下車して感じたのは・・・のどかなところだわぁ。ゲイのデイビーストリートは賑わっているのに、これも男女格差かしら?なんて思ったけれど、歩いてみると可愛いカフェや美味しそうなイタリアン、ちょっと変わった雑貨屋も点々とあり、住みやすそうな街です。

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で、ダイクマーチの12時 McSpadden Parkスタートに30分遅刻して到着した私たち。
パレードをやっている気配もなくて困ったわぁ、と思っていたらとても優しそうなお婆ちゃんを見つけたので、友人が描いてくれた地図を見せるとにこやかに教えてくれました。
ありがとう!!お婆ちゃんもきっとレズビアンだね!と心の中で勝手に決め付け、慌ててその方向に行くとそれらしき集団がやっと見えてきました。

こんなのどかな通りを、東京のプライドパレードよりもずっと規模の小さなパレードが和やかに行進している。先ほどのお婆ちゃんと同じくらいの年齢の女性からベビーカーに乗った子まで、老若女女、女性ばかりのパレードが続きます。
翌日の30万人規模の巨大プライドパレードに比べたら、なんてほのぼのとしてるいることでしょう。家族と思われるような人たちで参加している姿が目立ちました。
対向車線には、応援のクラクションを鳴らし、窓からピースサインを出しながらすれ違う車がたくさん。
ドSも虹色Tシャツ、私も虹色ピアスで沿道から手を振って応援。

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ほどなくパレードはGranview Parkに到着。
ここには小さな会場があり(ここも東京パレードの代々木公園と比べるととても小さくて手作り感が溢れている)、そこでイベントが行われていました。
ここではゲイ♂やノンケカップルもたくさん参加しています。

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しかし、私とドSの目を一番釘付けにしたのはトップレスの女性2人組み。見た目はボーイッシュで細身+微乳なのでエロスは感じられないけれど(私は好み!ドSは「自分より胸が大きい・・・」と呟いていた)、彼女たちはエロスを狙ってるのではなく、男性にトップレスが許されるなら女性も、という意味合いだとか。
彼女たちがブランコを始めたので、滑り台の影から撮影。ってこれは盗撮かしら。

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しかしトップレスでブランコって気持ち良さそう!
私もしたいわ〜、と脳内で自分と置き換えてしばし妄想。

日本のイベントなら友人に偶然会ったりしそうだけどもここにはいないので、ただひたすら見学する私たち。アジア人と思われる集団もいたけど中国語を話していたわ。
日本人はいないのかしら。

しばらく見た後、コマーシャルドライブ通りにあるVera's Burger Snackというお店で巨大ハンバーガーをドSと食べる。む〜、美味しい。
こんなのいつも食べてたら巨大になってしまうわね。
こちらのレズビアンも、やはりちょっと全体的に大き目の人が多かった気がします。もちろんナイスバディな女性もいましたわ。

翌日のプライドパレードは商業的に大成功しているようだけど、手作り感溢れるアットホームな雰囲気の、女性だらけのダイクマーチも見応えがありました。
可愛い“レズビアンお婆ちゃん”をたくさん見られたことは、なんだかとてもうれしくなりました。
posted by bianca at 21:23 | Comment(348) | TrackBack(0) | 日記

2009年08月09日

ドSも泣いた結婚式

そして結婚式の日。

結婚式の朝、友人宅に来たお迎えの車に乗り込んだ途端、指輪を忘れたと言って慌てて出て行くドS。
逃げられたか!?
程なく帰って来たドSに安堵するも、今度は私がベールを忘れて取りに走るハメに。
そんな感じでバタバタと美容院へ。「どんなメイクにしましょうか?」と言われたので「ドラァグクイーンみたいに」と言うとドSが目を剥いていたので、ちょっと派手な程度にしてもらいました。
この時のヘアメイクさんも、マリッジライセンスの受付の人も、カメラマンも、そして教会の神父さんも、自然に「おめでとう」と言ってくれる。本当にここは同性結婚が認められているんだ、と実感しました。

そして、今回の式で唯一(?)こだわったブーケが到着!
百合とレインボーローズ、そしてレインボーのリボン。こんなベタな要望にも答えてくだすって、とても素敵なブーケになってるじゃないの。頭にも百合を刺してくれ、という私の要望に「どんなアホっぽい感じになるんだろう?」という周りの心配も杞憂に終わり、ヘアメイクさんの神業で百合ヘアが出来上がりました。

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百合ヘアの耳にはレインボー

そしていよいよLの世界でシェーンとカルメンが入り口で×××した教会に到着。
私は大学が礼拝必須のキリスト系だったので、教会の荘厳な雰囲気はとても懐かしい。ドSは教会内に初めて入ったと言って、ステンドグラスや最後の晩餐の絵を前日のリハーサルでは楽しそうに眺めていたけれど、当日は流石に緊張した面持ち。

教会で、上司に頂いた花嫁衣裳に着替え。ドSも「想像してたよりずっと綺麗」と言ってくれました。ほどなく泊めてくれた友人カップルも到着。フェム×フェムの2人はものすごくドレッシー&セクシーに決めてきてくれてうれしかったわ。

バージンロードは結局2人で最初から手を繋ぎ、私がドSを引っ張るような感じで入場。

壇上に上がる前にベールをドSに上げてもらいます。
昔は女性は男性のものという意味でキスの直前に上げていたけれど、今は女性が自分の意志で結婚するという意味もあって式の前に上げるそうな。それをリハーサルで聞いた私は「じゃあ私は自分でめくり上げるわ」と言ったらあきさんはウケてくだすったけど、ドSの「ベールは私がめくりたい!」という結婚式における数少ない要望をきいて、ドSに上げてもらうことになったのです。

パイプオルガンの演奏の中、真ん中に牧師さん、左右にあきさん、こんさん。厳かに式は進行。

私は感極まってブーケがぶるぶる震えてしまい、目からの熱いものをこらえるのに必死。2時間かけた神業メイクが落ちてしまうでないの。
しかし目でせき止められた涙がいっせいに鼻へと向かってるのを感じ、ああ、ならばやはり目からと我慢をやめた途端、ぐわっと目からも鼻からも溢れてしまいました。
すかさずダンディこんさんが、サッとティッシュを渡してくだすって事なきを得たのですが。
しかし、私とドSが向かい合って手を取り合い、誓いの言葉を言うときに奇跡が起きました。

なんと、ドSの目に涙がキラリ☆
私は思わずニヤリ☆

だって、この10年間にドSの涙を見たのなんて、3回くらいよ。それも箪笥の角に小指ぶつけたとかそんな外的痛み以外では泣かない鉄の女よドSは。
うれしいじゃないの。そのとき私はもう一生彼女を守っていこうと、彼女のうれし涙以外を流させないと、心に固く誓ったのでした。

彼女との初めて人前でする誓いのキスは慣れてないのであまりにぎこちなかったと思われます。
2人でキャンドルに火をともすとき、まだ震えていた私の手に蝋燭が垂れて心の中でギャーと悲鳴をあげたのに気づいたドSが心配するハプニングもありましたが、結婚証明書へのサイン、そしてパイプオルガンの「パカパパーン!」というあの結婚行進曲が流れて退場するまで、夢の中ような気持ちでした。
ここに母もいてくれたら、日本の友人もいてくれたら、と思いましたが、2人と少人数で挙げるのも厳かで心温まるものでした。

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式後、教会の庭で食べたケーキやシャンパンも美味しくて、カメラマンの女性にあらゆる羞恥的なポーズを指示され撮られるのに照れつつ、ディズニーランドよりも夢溢れてエキサイティングな経験となりました。
この誓いを未来にずっと繋げて行きたいと思っています。

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出席した現地の友人が描いてくれた絵


翌日はダイクマーチ、その次の日はゲイパレード、ゲイゲイしい旅行日記はまだまだ続きますわ。
posted by bianca at 01:03 | Comment(375) | TrackBack(0) | 日記

2009年08月08日

結婚式旅行へ旅立ちの日

いよいよ出発の日の朝。

年をかえりみず新しく買ったピンクラメのスーツケースにbiancaとシールを貼ったり、ドSの無難なスーツケースにはレインボーのベルトして浮かれた演出をしてみたものの、前日までの仕事で私とドSのテンションはぐったり。
会社休んでまでムービー撮影しに来るのに大遅刻した友人と、ワンコ付きで迎えに来た友人の車に乗り込んで成田へGO。
あなたたちケイト迎えに空港行ったときの方が盛り上がっていたわね?と言いたいくらいに、いつも通りまったりな車内。空港についたら、運転手の相方からのメッセージカードと鮭弁当を頂く。

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メッセージカードには「カナダの中心でアイをしゃけべん」・・・

彼女のこのセンス、ケイトへのラブレターにも発揮されてたよね。
そしてカナダでは本場のサーモンをたらふく食べることになるのに成田でも鮭って。でも大変美味しかったです。こういう友人たちがいるって、本当に幸せなことだと実感しました(涙)。

搭乗口に乗り込むときも撮影していたから、最後にとびきりの笑顔で振り返ってみたらもう彼女たちはいなくて驚いた。そういえばディナー予約してるから急いでるって言ってたわね・・・。

→→→→→→エア・カナダで約9時間→→→→→→

バンクーバー国際空港にはHappyDayWeddingsのあきさん、こんさんがにこやかにお迎え。
あきさんのお腹が大きい!子供を育てる幸せなクィアカップルが現実にいるんだということがうれしくて、かなり突っ込んだ質問もしてしまったけれど、嫌な顔ひとつせずにこやかに教えてくださって本当にありがたかった。2人からは温かくて大きな安心感が伝わってくる。

バンクーバーでは式当日の夜はサットン・プレイス・ホテルに泊まったのだけど、その日以外は♀♀友人宅に泊めてもらいました。
友人宅にもワンコがたくさんいて、とても広くて見晴らしも最高、本当に素敵で快適な家だった。こうした親切に、なんとお礼をして良いかわからない。ありがたいことだと思う。
夜のレズビアントークでは、アンダーヘアの話から同性婚の意味はあるかどうかという問題まで、楽しすぎて話し足りない。
アンダーヘア、向こうはツルツルにしてる人が多いとか。日本人はわりとボーボーよね?中国で綺麗に化粧した美女の鼻の下の産毛にショックを受けたことがあったけれど、どこの毛を気にするかって、国によって違うのね。ってまた毛ネタかい。

で同性婚については長くなるし結論も見えないしで、まだきちんと書けないのだけど、「同性の結婚式」についてはパレード的な意味と言うか、本人達の勝手というか、イベントとして楽しめる人はしたら良いと思う。誕生日とかクリスマスとかと同じように、2人の愛を確認したり、盛り上げるツールとしても良いと思いますわ。

ただ今回一番実感したのは、たくさんの人が祝福してくれること(教会の神様も含めて)が、どんなにありがたく、うれしいことか。
私たちは2人で生きてるわけではなくて、たくさんの人に支えられてるんだと改めて感謝するきっかけとなりました。

結婚に憧れを抱いていたわけでもなく、結婚をゴールとも思っていなかった私にとっては、ただ10周年記念に最高の思い出になったことがうれしく、人生の幕を閉じるまで、これからも変わらずに山も谷も彼女と仲良く歩んでいければとても幸せだと思っています。

『ドSも泣いた結婚式』に続きます


■極嬢ヂカラ
お正月にレズビアン特集をしたテレビ東京の「極嬢ヂカラ2」の放送が9/16に決まったようです!
前回の放送もコチラで全部見られるので、見逃した人はチェックよ〜。
posted by bianca at 00:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記