2007年01月28日

今更ですがLOVE MY LIFE

どこよりも遅いレズビアン情報をお送りしている女女苑。

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今回は、先日放映終了してしまった映画
「LOVE MY LIFE」です。
プリカちゃんと共に、レズビアン支持の高い※やまじえびね原作漫画の映画化。

甘〜い甘いファンタジー映画だと思いました。
これは決して馬鹿にしてるわけではありません。だって私は泣いてしまいましたから。泣いたことで、彼女と友人には軽く引かれましたが。
その場面は
受験勉強で長く会えなかった恋人から
「会いたい」
それだけのメールが来て、まるで犬コロのように走って走って彼女のもとに向かうシーン

こんなに単純なシーンでも、女の子同士の物語が少ないゆえに中学生のごとく感情移入してしまい、思わず低い鼻の奥がツーーンとしてしまう。

大半の出演者の演技は下手だし、2人の爪は長いし、しかもそのゴテゴテネイルをことさら強調するようなカットが多いし、恋も仕事も人間関係もハッピーなオメデタイ展開も無理がある感じですが、これはファンタジーなんだから良いんです。
男女の恋愛映画だってそんな甘〜いお話はごろごろある。
レズビアン映画だけ現実をリアルに再現しなければいけないなんてことは無いでしょう。
綺麗な女の子2人の甘いラブストーリー。
栄養があって身になるメインディッシュでは無いけれども、食後にちょっと食べると無条件に幸せな気持ちになれるデザートのような映画でした。


ところで、レズビアン系映画を見に行くときの楽しみのもうひとつは、お客さんウォッチですよね。
封切ってすぐに渋谷でやっていた方に行ったゲイ友の報告では
「客は男ばかりだった」とのことだったので、もしや「卍の悪夢」再び?
とハラハラしましたが、私たちが見た終了間近の池袋は、パラパラと女性同士の客がいてポツポツと男性一人客がいるという状況。
“わかりやすい”外見の私の彼女は、無遠慮にガン見されていたので、私と友人は笑ってしまいました。

それを踏まえると、レズビアン系映画に行くときは女版HGばりの“わかりやすい”格好をして一人で行くことをオススメします。
ジュースを買うときにガン見されたら「一人で見に来たんですか?」って声をかけたり、トイレで「いい映画でしたね」って鏡越しに微笑みかけてみたりしたら、出会いが生まれるかもしれません。


※やまじえびね漫画のレズビアン支持は海外まで及んでいるようで、台湾のゲイカフェにも中国語に翻訳したものが置いてありました。
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やまじえびね

トライネットエンタテインメント 2007-05-04


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posted by bianca at 00:00 | Comment(5) | 日記

2007年01月21日

男装喫茶

ちょっと前の話になりますが、レズビアンの友人と嫌がる私の彼女を連れ池袋の男装喫茶に行ってきました。池袋の乙女ロード(別名腐女子ロード)にある、その名も801。看板には威風堂々と「男装喫茶」の文字が。
ドアを開けるとき、初めて2丁目のビアンバーに行った時の様な緊張が走りました。

結果からいうと、思ったより面白かったです。
前情報から「リアルレズが行くとこじゃない」「オタクくさい」「ホストがかっこよくない」などのイメージがあったのですが。可愛かったですよ、ホストくんたち。「オレ」とか言ってるけど、全然女の子だし、若いし。
ビアンバーとは全く違いますが、ファンタジーとして楽しめました。
とくに以下の点

@ 各スタッフが胸に「攻め」「受け」のバッジをつけている。

A しかもそれをセット500円で売っている。

B 客は女性一人客が多い(夜は男性も入店可能らしいけどいなかった)。

B 外見上アキバ系女子はおらず(偶然かもしれませんが)、意外にもお洒落で可愛い客が多い。

C 上目遣いで長い間一人のホストを見つめ続けている女の子がいた。

D ホストがオムライスにその場で好きな絵を描いてくれる↓


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私としてはCの子を盗み見るのが楽しかったです。
女子校で憧れの先輩を見つめる後輩のよう。エスな世界ですわ。
残念だったのは

@ 注文したものをすぐ間違える。

A 内装が学園祭の喫茶店のごとく安っぽい。

B 置いてある同人誌に百合ものがない。


とくにBは、友人が
「私たちは百合好きなんですよ、百合ものはないんですか?」
と恥死発言までしたにも関わらず存在せず。
コンセプトとしては男装同士のBLだし、ビアンバーでもないし、特に見たかったわけでもないので、まぁ良いか。
続けて友人が唐突にした
「となりのメイド喫茶のメイドさんたちとは交流があるんですか?」
とかこれまた変化球の質問には
「えっ!・・・話したことがある、程度ですよ」
とのこと。

これですわ!
私は隣のメイド喫茶とこの男装喫茶が合体すれば良いと思う。単なる私の趣味ですが。
男装同士カップルにあまり萌えない私としては、隣の可愛いメイドさんと一緒に働く姿が見たい。
メイドに尻に敷かれる男装とか、甲斐甲斐しく男装を助けるメイドとか、メイドにちょっかい出すアキバに怒る男装とか、メイド同士の百合とか、たまには男装役がメイド服着るとか・・・
妄想が止まらなくなるのでこの辺で。

ここの男装喫茶は秋葉原で働いていた元メイドが経営者なんですよね。
『海外起業を目指し奮闘中の24歳』ってこっちのほうがレズビアンとしては注目かも。しかも自称オタク企業家って。
ただのオタクとして応援させていただきたい。


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posted by bianca at 00:00 | Comment(4) | 日記

2007年01月08日

新年快楽

今年の目標はパクチーを好きになること。性指向は無理でも味覚はどこまで変えられるかに挑戦します。

昨年もブログを通して素敵な出会いがたくさんありました。
感謝しております。
今年もどうぞよろしく。

●王の男

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何の予備知識もないままに、「王の男」というタイトルと「美しい女装」のみに反応して見に行きました。
これがもう『覇王別姫』以来のマイヒット!
見た後に色々調べてみて、ゲイ映画という扱いで中国では上映禁止になったりゲイ業界でも論争をよんだことなどを今更知ったのですが。

まぁ、それは置いておいて、まず王の男コンギルの妖艶さ、女の色気は多く見習うべきところがありました。
ミニスカで足を曝け出したり、おっぱいを強調したりする直接的な色気よりも(いやそれも好きですが)、美しくしなやかな身のこなしや目線の動かし方などの作法や身の内から滲み出る色気は格別だなぁ、と。
西洋的なセクシーダイナマイトも魅力的だけど、東洋的な陰のある儚げな色気は絶滅の危機ゆえに日本女性はもっと大切にするべきではないかと。

そして論争をよんだ、監督や出演者が「同性愛映画ではない。もっと精神的な繋がり。人間愛だ」というようなことを繰り返し発言している点。
これはどーなんでしょーねーーー。
映画の解釈は見たものがそれぞれ勝手にすれば良いと思うのですが、制作側がこうもはっきり言うのはちょっと悲しいですね。
そもそも「同性愛」って何?っていう問題にいきつくと思うんだけど、同性愛だって精神的な繋がりもあるし、人間愛だし、それはセックスの有り無しだけで判断されてるの?

妾が嫉妬に狂うほど王が溺愛し執着する男への愛に「性的なものは含んでない!」って言い切れるのかしら。王に取られたことで嫉妬し「身体を売るなら貴族より王のほうが良いか?」という嫌味を言う反面、常に寄り添い自らの命をかけて守るような愛は、もしこれが男女だったとしても「男女愛(恋愛)ではない!」って言い切れるのかしら。
むしろ性的な魅力を感じながらも直接的には決して態度や言葉に表せなかったのだとしたら、それは切なく美しい純愛とも言えると思うんだけどなぁ。

そもそもこの映画で愛の種類を分ける必要があるのかしら?
全ての愛を包括した壮大な愛の物語として、見るものに多様な面からの見方や解釈を与えてくれるならば本当に奥深い映画だと思うんだけどなぁ。

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チューしとるやないか・・・ゲイじゃないって言いながらゲイ要素を客寄せに使うのヤメレ

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追伸:
色々インタビューを読んで、これだからやっぱりマッチョなゲイフォビアは嫌だわ!って思ったけど、のちに「映画の中のベストカップル賞」に主役の男優2人が選ばれて頬にチューして周りも拍手喝采の授賞式があったらしく、これを見るとマッチョ韓国も少しは変わったのかなぁ?と。
posted by bianca at 00:00 | Comment(6) | 日記