見てきました。
なんだかもう、やるせなかったです。
映画ではなく。映画自体はとても良かったのに。
問題は、来ていた客たち。大体が男女のカップルなのですが、
ここってそんなに大爆笑するところ?というところでドリフ並大爆笑(年がバレるねこの表現)。
下半身出てきただけでそんなに面白い?小学生ですか?
天真爛漫に笑う隣席女子の首を何度絞めようと思ったかしれません。
もちろんあえてブラックユーモアに描いているのはあると思うんだけど。
そして当事者でもない私がこんな風に思うのは、逆に傲慢なのかもしれないけれど。
性同一性障害以外にも、少年への性的虐待のエピソードや家族へのカムアウト・・・全体的にテーマはかなり重くて深い。
もうここまできたら笑うしかないよね、というギリギリの中から突き抜けて生まれる当事者の笑いならわかるんだけど。
たまたま映画を見る直前にMtFの友人と電話をしていて、彼女も見に行くと言っていた。その友人と一緒に来なくて本当に良かったよ。
横にいたら、多分私は居たたまれなかったと思う。まぁ、友人は何も気にしないかもしれないけれど。
帰りに、館内に売っていた
『ダブルハッピネス』著:杉山文野という本を買いました。
若いFtMの子が書いたもので、今まで読んだトランス関係著書の中で一番面白かったです。
友人に手紙を書くようなわかりやすく飾らない文体。ここまで曝け出しても良いの?とびっくりするくらいプライベートなことも書いてるけれど、全然自己顕示的な感じがしない。
そして、彼の行動力が素晴らしい。とにかく思い立ったらすぐ行動にうつしてやってみる。引きこもりの真逆な性格にすごく好感を持てました。
帰りの電車の中、この本を読みながらふと
※横の彼女を見て思いました。
この状況は傍からは
“トランスの恋人を理解しようと必死な恋人の図”に見えるかもしれない・・・。
※私の彼女は“歩くカムアウト”と言われてますが(←実際はクローゼット)、トランスではありません。多分。my honey
posted by bianca at 00:00
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日記